東南アジアで最大級の石造伽藍であり、周囲を環濠(幅190m)に囲まれ全体の面積は約200ha
(東京ドーム約15個分)にも及ぶ世界屈指の大寺院である。
アンコールワットとは、クメール語で「寺院(によって造られた)町」の意味で、アンコール朝時代の18代王、
スールヤヴァルマン2世が30年余りをかけて建立した。
この寺院は西向きに建てられており、西参道入り口から5基の塔堂の本堂までは540mもあり、石畳の参道には砂岩が敷き詰められ、両側にはナーガ(蛇神)の胴体で作られた欄干が続く。
環濠を渡り西塔門から境内にはいると、その両側には渡廊が伸びており「像の門」と言われる2つの大きな門がある。はるか遠くに高塔郡が見え、この参道を中央祠堂(本殿)に向かって進むと左右に経蔵と聖池が現れる。
大塔門から、第一回廊、十字型中回廊を抜け第二回廊を抜けると高塔の基壇の下から中央祠堂を見上げることが
できる。
 
アンコールワットは劇場寺院であり、合計760mに及ぶ第一回廊の内壁面は、インドの叙事詩マハーバーラタ(西面南側)、偉大な王の歴史回廊(南面西側)天国と地獄(南面東側)、天地創世の乳海攪拌(東面南側)、阿修羅に対する
ヴィシュヌ神の勝利(東面北側)他、観善懲悪活劇が展開している。
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